ヒアルロン酸の副作用で多いのは、注射した部位の腫れ、むくみ、痛み、内出血で、多くは数日〜2週間ほどで落ち着きます。一方で、しこりや凹凸、遅れて出る腫れ、まれに血管塞栓のような重い合併症もあるため、起こりやすい時期と、すぐに連絡すべきサインを知っておくことが大切です。
この記事では、ヒアルロン酸注射の副作用を「よく起こるもの」「仕上がりに関わるもの」「まれだが重いもの」に分け、時期ごとの目安、対処の方法、副作用を減らすために施術前にできることをまとめます。エクラクリニック大宮の施術内容は、ヒアルロン酸注射の施術ページでもご案内しています。
この記事で分かること
- ヒアルロン酸注射の副作用の種類と、起こりやすい時期
- 腫れ・むくみ・内出血はどのくらいで落ち着くか
- しこり・凹凸・左右差が起きたときの考え方
- 遅れて出る腫れや炎症、感染、アレルギー
- 血管塞栓のサインと、すぐに連絡・受診してほしい症状
- ヒアルロン酸溶解注射での対処と、副作用を減らす準備
ヒアルロン酸の副作用は3種類に分けて考える
ヒアルロン酸注射の副作用は、起こる頻度と重さで大きく3つに分けると整理しやすくなります。
| 種類 | 主な症状 | 考え方 |
|---|---|---|
| よく起こる反応 | 痛み、赤み、腫れ、むくみ、内出血、圧痛、かゆみ | 多くは時間とともに落ち着く。冷却や過ごし方で軽くできることもある |
| 仕上がりに関わる症状 | 左右差、凹凸、しこり、触れたときの硬さ、過不足、位置のずれ | 腫れが引いてから再評価し、経過観察・追加・溶解を検討する |
| まれだが重い合併症 | 感染、アレルギー、遅れて出る腫れ・炎症、血管塞栓 | 早めの診察と治療が必要。とくに血管塞栓は時間が大切 |
どの副作用も、受ける部位、製剤の種類、注入量、注入の深さ、体質によって起こりやすさが変わります。副作用を知ることは怖がるためではなく、異変に早く気づき、適切な対処につなげるためです。
部位によって変わる副作用の出方
同じヒアルロン酸でも、注入する部位によって目立ちやすい副作用が違います。代表的な部位ごとの傾向を表にまとめました。
| 部位 | 目立ちやすい副作用 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 唇 | 強いむくみ、内出血 | 数日は大きく見えることがある。予定の前は余裕をもつ |
| 目の下・涙袋 | むくみ、凹凸、チンダル現象 | 皮膚が薄く、少量の差でも分かりやすい |
| 鼻・眉間・額 | 血管塞栓(まれ)、幅が広がる | 目の奥とつながる血管があり、適応を慎重に判断する |
| ほうれい線・頬 | 腫れ、左右差、口元の重さ | 線だけを強く埋めると、口元が重く見えることがある |
| あご・フェイスライン | 圧痛、硬さ、形のずれ | 硬めの製剤を使うことが多く、触れたときの硬さが残ることがある |
ほうれい線のヒアルロン酸で入れすぎを避ける考え方は「大宮でほうれい線のヒアルロン酸を考える前に|入れすぎを避ける診察ポイント」、あごや唇については「大宮であご・唇・輪郭のヒアルロン酸を相談するなら|製剤とデザインの考え方」でも説明しています。
時期ごとに見る、ヒアルロン酸注射の副作用
ヒアルロン酸の副作用は、出やすい時期がある程度決まっています。時間の流れに沿った目安は次のとおりです。
| 時期 | 起こりやすいこと | 目安と対処 |
|---|---|---|
| 施術中〜直後 | 針を刺す痛み、圧迫感、出血、赤み | 冷却で落ち着くことが多い。強い痛みや皮膚の色の変化はすぐ伝える |
| 当日〜数日 | 腫れ、むくみ、圧痛、かゆみ | 数日で軽くなることが多い。唇や目周りはむくみが強く出ることがある |
| 数日〜2週間 | 内出血、腫れが引いたあとの左右差や凹凸 | 内出血は1〜2週間ほど目立つことがある。仕上がりの評価はこのあと |
| 数週間〜数か月 | 遅れて出る腫れや赤み、炎症性のしこり | 体調の変化や感染などがきっかけになることがある。早めに受診する |
| いつでも(まれ) | 血管塞栓、強いアレルギー反応 | 強い痛み・皮膚の色の変化・視界の異常は、時間を置かずに連絡する |
仕上がりを正しく評価できるのは、腫れやむくみ、内出血が落ち着いてからです。直後の見た目だけで「多すぎた」「足りない」と判断すると、腫れが引いたあとに過量になることがあるため、追加や修正は落ち着いてから決めます。
よく起こる副作用:腫れ・むくみ・痛み・内出血
腫れ・むくみ
ヒアルロン酸は水分を抱える性質があり、注射の刺激も加わるため、施術後は注入した部位が腫れたり、むくんだりします。多くは数日で軽くなりますが、部位によっては長引きます。唇や目のまわりは、とくにむくみが強く出やすい部位です。目の下の注入で気をつけたいむくみについては「目の下のヒアルロン酸|クマ・くぼみへの注入とチンダル現象」でくわしく説明しています。
内出血
針が細い血管に当たると、皮膚の下に出血して青や紫のあざのようになります。内出血は1〜2週間ほど目立つことがあり、黄色っぽく変わりながら消えていきます。血をさらさらにする薬やサプリメントを使っている方は、内出血が出やすくなることがあります。大切な予定がある場合は、余裕をもって施術日を決めましょう。
痛み・圧痛・かゆみ
施術中は針を刺す痛みや、製剤が入るときの圧迫感があります。施術後もしばらくは、押すと痛い、むずむずするといった症状が出ることがあります。痛みの感じ方には個人差があるため、部位と製剤に応じて冷却や麻酔を組み合わせます。
仕上がりに関わる副作用:しこり・凹凸・左右差
ヒアルロン酸の副作用として相談が多いのが、しこりや凹凸、左右差です。原因として考えられるのは、注入した量や深さ、製剤の硬さが部位に合っていないこと、製剤が一か所に集まったこと、腫れの残り方に左右差があることなどです。腫れが原因の一時的なものも多いため、まずは落ち着くまで経過を見ます。
腫れが引いても残る場合は、状態に応じて次の方法を検討します。
- 経過観察:時間とともになじむと考えられる場合
- 追加注入:足りない部分がはっきりしていて、少量で整えられる場合
- ヒアルロン酸溶解注射:多すぎる、位置がずれている、しこりとして触れる場合
- 薬物治療:炎症が関わっていると考えられる場合
鼻のように、くり返しの注入で幅が広がりやすい部位もあります。部位ごとの注意点は「鼻のヒアルロン酸|鼻筋・鼻根でできることと注意したいリスク」や「おでこ・こめかみのヒアルロン酸|丸みとくぼみの整え方」で紹介しています。
チンダル現象
皮膚の薄い部位にヒアルロン酸が浅く入ると、注入した部分が青白く透けて見えることがあります。目の下で起こりやすく、チンダル現象と呼ばれます。気になる場合は溶解注射で減らす方法があります。
まれだが重い副作用:感染・アレルギー・遅れて出る炎症
ヒアルロン酸は体内にもある成分ですが、注射で入れる製剤は形を保つよう加工されているため、まれに体が反応することがあります。
- 感染:注射した部位が赤く腫れ、熱をもつ、痛みが強くなる、膿が出るなど。抗菌薬などの治療が必要になることがあります。
- アレルギー反応:製剤や含有成分、麻酔薬に対して、赤み、かゆみ、腫れ、じんましんなどが出ることがあります。
- 遅れて出る腫れ・炎症:施術から数週間〜数か月たってから、注入部位が赤く腫れたり、炎症性のしこりができたりすることがあります。風邪などの体調の変化がきっかけになることもあると考えられています。
症状によって、診察、薬物治療、溶解などが必要になります。施術後しばらくたってからの変化でも、ヒアルロン酸の副作用である可能性があるため、気になったら早めにご連絡ください。
血管塞栓:もっとも注意したい副作用
血管塞栓は、製剤が血管の中に入る、または血管を外から圧迫することで血流が止まる合併症です。頻度はまれですが、皮膚の虚血・壊死、神経障害、視力障害・失明など、重い後遺症につながる可能性があります。鼻、眉間、額、目のまわりなど、目の奥とつながる血管が通る部位ではとくに注意が必要です。
すぐに連絡してほしいサイン
- 注入中・注入後の強い痛み(いつもの痛みと違う、強くなっていく)
- 皮膚が白くなる、紫色になる、網目状のまだら模様が出る
- 視界がぼやける、欠ける、見えにくい、目の痛み
- 急な強い頭痛
- 腫れや赤みが急速に悪化する、発熱や膿が出る
血管塞栓は、早く対処するほど回復の見込みが高くなります。施術中に異変を感じた場合は、その場ですぐにお伝えいただくことが大切です。施術後であれば、時間を置かずに当院へご連絡ください。視界に異常がある場合は、当院からの返答を待たずに救急医療機関を受診してください。
当院の施術ページでも、血管塞栓をリスクのひとつとして明記し、施術前に説明しています。当院では、医師が骨格と軟部組織を診察し、針またはカニューレを使い分け、注入中も皮膚の色や痛みの変化を確かめながら少量ずつ注入します。それでもリスクをゼロにはできないため、注入する量と部位をしぼり、必要以上に入れないことを大切にしています。
副作用が起きたときの対処:ヒアルロン酸溶解注射
ヒアルロン酸の利点は、ヒアルロニダーゼという酵素で溶かせることです。しこり、凹凸、多すぎる量、チンダル現象などの副作用に対して、溶解注射で調整できる場合があります。他院で入れたヒアルロン酸にも使えます。
ただし、溶解注射にも副作用があります。赤み、腫れ、内出血のほか、発疹、じんましん、まれにアナフィラキシーなどの重いアレルギー反応が報告されています。必要以上に溶ける、十分に溶けずに追加が必要になる、といったこともあります。ヒアルロン酸以外の注入物は溶かせません。
溶解注射の料金は、下の料金の表にまとめています。
ヒアルロン酸の副作用を減らすために、施術前にできること
- 過去の注入歴を伝える:いつ、どこで、何を、どのくらい入れたか。分からない場合もその旨を伝えてください。
- 服薬とアレルギーを伝える:抗凝固薬・抗血小板薬、サプリメント、麻酔薬や製剤でのアレルギー歴。薬は自己判断でやめないでください。
- 予定に余裕をもたせる:内出血は1〜2週間ほど目立つことがあるため、大切な予定の直前は避けます。
- 体調のよい日に受ける:注入部位に強い炎症、感染、傷、活動性の皮膚疾患があるときは受けられません。
- 歯科治療や美顔器の予定を伝える:施術の前後に強い圧がかかる予定がある場合は、事前にご相談ください。
ヒアルロン酸注射を受けられないのは、妊娠中・授乳中、またはその可能性があり安全性を十分に確認できない方、使用予定の製剤や成分で重いアレルギーを起こしたことがある方などです。過去の注入物の種類や位置が分からず安全な計画を立てられない方、重い全身疾患や自己免疫疾患などがあり安全性を十分に確認できない方も、施術を見送ります。診察で、利益よりリスクが高いと医師が判断した場合も施術を行いません。
施術後の過ごし方
施術当日は、注入部位を強く押したり、もんだりしないでください。飲酒、激しい運動、サウナ、長時間の入浴は、腫れや内出血を強めることがあるため控えます。洗顔やメイクは、針穴の出血が止まり、痛みや腫れが強くなければ可能です。注入部位を強くこすらず、清潔な手と道具を使ってください。
ヒアルロン酸注射の料金
当院の料金表の金額は次のとおりです。製剤によって副作用の種類が大きく変わるわけではありませんが、部位に合った硬さの製剤を選ぶことは、凹凸やしこりを防ぐうえで大切です。
| 施術 | 通常価格 | LINE限定価格 |
|---|---|---|
| 韓国製ヒアルロン酸 1本1cc | 35,000円 | 29,800円 |
| アラガン製ヒアルロン酸 1本1cc | 60,000円 | 50,000円 |
| SKINVIVE(スキンバイブ)1本1cc | 50,000円 | 44,000円 |
| ヒアルロン酸溶解注射(当院で注入したヒアルロン酸) | 15,000円 | ― |
| ヒアルロン酸溶解注射(他院で注入したヒアルロン酸) | 29,800円 | ― |
※2026年10月31日時点の料金表の金額で、すべて税込です。LINE限定価格は公式LINEにご登録いただいた方限定の価格、初回価格は初めてその施術を受ける方の価格、チケットは1回あたりの金額です。初診料・再診料は0円です。最新の料金と適用条件は料金表でご確認ください。
ヒアルロン酸の副作用に関するよくある質問
- Q. ヒアルロン酸の副作用はどのくらい続きますか?
- A. 腫れやむくみは数日で軽くなることが多く、内出血は1〜2週間ほど目立つことがあります。部位によっては長引くこともあるため、気になる場合はご相談ください。
- Q. ヒアルロン酸は体に残り続けますか?
- A. 時間とともに少しずつ吸収されます。持続の目安は製剤や部位、量によって異なるため、使う製剤を決めたうえでご説明します。
- Q. 何年もたってから腫れることはありますか?
- A. 遅れて腫れや赤み、炎症性のしこりが出ることがあります。時期にかかわらず、注入した部位に変化があれば受診してください。
- Q. 副作用が心配なときは、少量から受けられますか?
- A. 受けられます。少量で目的を達成できる場合は無理に追加せず、優先順位の高い部位から段階的に整える方法もあります。
- Q. 他院で入れたヒアルロン酸の副作用も相談できますか?
- A. 相談できます。分かる範囲で製剤名や注入日、部位、量をお知らせください。ヒアルロン酸であれば、溶解注射で対処できる場合があります。
ヒアルロン酸の副作用は、多くが一時的なものですが、まれに早い対処が必要なものもあります。副作用を減らすには、量と部位をしぼり、施術後のサインを知っておくことが大切です。治療効果の全体像は「ヒアルロン酸注射とは?効果・向いている悩み・持続の考え方」、しわのタイプ別の治療はしわ・小じわのお悩みページでもご覧いただけます。埼玉・大宮でヒアルロン酸注射の副作用が心配な方も、エクラクリニック大宮にご相談ください。
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監修医師
エクラクリニック大宮 院長 山洞 龍馬(さんどう りょうま)。日本美容外科学会(JSAS)正会員。経歴と資格はクリニック・院長紹介をご覧ください。
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